関西弁のゾウの神様「ガネーシャ」が主人公を成長させていく物語でベストセラーとなっている「夢をかなえるゾウ」シリーズ!
その第2弾を今回ご紹介していきます。
「夢をかなえるゾウ2」のテーマは「お金」と「才能」です。
夢に向かって羽ばたいたとしても、才能を発揮できなかったら、あなたの生活は苦しくなり、その生活を続けているうちに、夢をかなえようとしたことに後悔するかもしれません。
夢に向かって挑戦することは、あなたを不幸にするのか?
そもそも夢など抱かない方が幸せに生きられるのか?
そんな問いを解決してくれる本になっています。
【夢をかなえるゾウ2】あらすじ・要約
「夢をかなえるゾウ2」のあらすじ・要約はこちらです。
一言で表すとしたら、「才能のない主人公が成功するため・お金持ちになるための成長物語」です。
主人公は万年売れないお笑い芸人、西野勤太郎。
西野は大学を卒業して一般企業に就職するも、芸人になることを諦めきれず退社を決意。しかし8年も新人が出るようなお笑いライブにしか出られない状況。。
「このまま芸人を続けていていいのだろうか・・・」と考えていた時に、ゾウの姿をした神様「ガネーシャ」に出逢い、コンビを組まないかと言われてコンビを組む流れになってしまう。
ガネーシャによると西野の家に貧乏神の幸子が住みついているとのこと。
幸子は才能がないのに会社を辞めてお笑いの道に進んだことに惚れ込んで住みついたらしい。
ガネーシャは西野を成長させるために、勝手に西野名義で300万円の借金をすることに。
西野は激怒しながらも、借金を返済するためにガネーシャと共に日本最大のお笑いライブ「ゴッドオブコント」での優勝賞金1000万円の獲得をめざすことにする。
優勝をめざす西野はガネーシャから「成功」の教え、幸子からは「お金」に関すること、そして同じくゴッドオブコントに出場している釈迦からも「苦しみ」に対する考え方を学び、成長する物語。
【夢をかなえるゾウ2】教えは何?
では実際にガネーシャからの成功の教え、幸子からのお金持ちになる教え、釈迦の苦しみに対する教えについて紹介していきます。
それぞれ教えはたくさんありますが、ここでは僕が良いと思ったものを厳選してご紹介していきます。
これ以外にもたくさんためになる教えがあったので、ぜひ本書を読んでみてください!
ガネーシャからの成功の教え
まずはガネーシャから成功に関する教えについてご紹介していきます!
これを実践すればあなたも成功の道に進めるかもしれませんね。
図書館に行く
西野は突然の借金に頭を悩ませ、ネタを考えようとするが手につきません。
そんな時にガネーシャは西野を図書館に連れていき、ここで悩みを解消したらいいといいます。
「仕事、お金、人間関係、幸せ……人間の悩みなんちゅうのはいつの時代も同じや。そんで本ちゅうのは、これまで地球で生きてきた何億、何十億ちゅう数の人間の悩みを解決するためにずっと昔から作られてきてんねんで。その『本』でも解決でけへん悩みちゅうのは何なん? 自分の悩みは地球初の、新種の悩みなん? 自分は悩みのガラパゴス諸島なん?」
夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神
ガネーシャの「本で解決できない悩みなんてない」という言葉に西野は疑いを持ちながらも、自分の悩みを図書館で検索していきます。
そこで「過去に同じ悩みを持つ人たちの知恵の集合が本である」ことに気づきます。
重要なのは悩むことに時間を費やすのではなく、自分から行動して悩みから解決する方法を探しにいくということです。
人の意見を聞いて直す
西野はゴッドオブコントを優勝するためにネタ作りをしたいが、ガネーシャはなかなか取り合ってくれない。
そこに西野が怒るがガネーシャから「お前が成長しないと足を引っ張るだけ」と逆に言われてしまいます。
そこで「人の意見を聞いて試行錯誤する」ことの大切さを教えます。
「自分、ワシと最初に会うたとき言うてたやろ。『僕には才能がない』て。せやったら、それを一番の強みにせえ。自分に才能がない思うんやったら、お客さんの意見聞いて、直して直して直して直しまくるんや。そしたら必ず転載を超えられる日が来るからな」
夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神
漫画の神様と呼ばれた手塚治虫は、締切ギリギリで書き上げた原稿が面白いかどうかをスタッフ全員に聞いて回り、たった一人のアシスタントが面白くないと言ったのをきっかけに全部直したこともあるようです。
我々普通の人はより「人の意見を聞いて直す」ということが大事ですね。まずは聞く耳を持つことから始めましょう。
締切を作る
ゴットオブコント1次予選前の1週間、ガネーシャは姿を消し、ネタ合わせを全くできませんでした。
1次予選の直前にガネーシャは現れ、ネタを作ってきたとのこと。西野はネタ合わせを全くやっていないが、もうやるしかないと腹を括り、本番を無事に終えるのでした。
「人間というのは追い込まれた時に思いもよらない力を発揮するものだ」とガネーシャはいいます。
「やっぱり人間ちゅうのは、追い込まれると思いもよらん力発揮するもんやなぁ。自分も、さっきの舞台の集中力すごかったやん」
夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神
藤子F藤子がドラえもんを思いついたのは、締切当日の朝だったそうです。
あなたも試験日が決まっていたり、報告書の提出期限が決まっていたりすると、やりたくなくても終わらせないとヤバい!ということで必死に取り組んだ経験があると思います。
自分自身を成長させるために、期限を決めて課題に取り組むことが、挫けそうになった時の助けになるかもしれませんね。
失敗を笑い話にして人に話す
西野は同窓会に参加することになりました。しかし売れない芸人をやっていると後ろめたい思いをしながら参加します。
そこで幸子とともに貧乏・売れてないという自虐ネタのようなアドリブ漫才を披露しみんなを笑わせることに成功しました。
この経験を通して西野は失敗や恥ずかしいことでも包み隠さず話したほうが自分も気が楽だし、聞いている方も愉快になれると気づきます。
「失敗したことや、恥ずかしいこと、みじめな状況ちゅうのはできるだけ人に話して笑いにしてったらええねん。そしたら人目を恐れずに色んなことに挑戦できるし、自由に生きることができるんやで。」
夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神
失敗したことや、恥ずかしいこと、惨めな状況というのは人にできるだけ話して笑い話にした方がいいという教えです。
人に話すということで、自分の精神が落ち着くっていうことも大事ですね。
幸子からのお金持ちになる教え
次に幸子からのお金持ちになる教え、考え方をご紹介していきます。
貧乏神に好かれないために、お金持ちのマインドを理解していきましょう。
他の人が気づいていない長所をホメる
ハローワークで職員にクレームをいう男を見て嬉しそうにする幸子。
逆にホメる人はどうなのと西野は問います。
それに対し幸子は、人をホメる人でも相手をコントロールしたかったり、嫌われたくないという理由だけでホメる人は貧乏な人が多いと教えてくれます。
「『言葉』というのは、その人の一番最初の行動ですからね、私たち貧乏神は人間を見るときは言葉に注目するのです。貧乏神から嫌われるのは、『他の人が気づいていない長所をホメる』という行動です。そういうホメ方をされてうれしくない人はいませんから」
夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神
相手のことを考えて褒められる人がお金持ちになるということです。
つまり「人を喜ばせること」。これが一番大事ということですね。
店員を喜ばせる
貧乏神に好かれる特徴として挙げられるのが、「お客さんになっている」ということです。
女性からみて嫌いなタイプの上位に入ってくるのは「店員さんに態度が悪い人」ですよね。それを指摘しているのが今回教えです。
「多くの人が、お客さんというのは単純に『お金を払う人』だと思っていますが、それは違います。たとえばお金を払って食べ物を買ったとしても、店員さんに『ありがとう』とか、『おいしかったです』とか声をかける人は、相手を喜ばせています。そうではなくて、『お金を払っているんだから喜ばせてもらって当然』と考えて偉そうな態度を取る人が『お客さん』なんです」
夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神
ここでもやはり大事なのは「人を喜ばせること」。みなさんも「お客さん」になることはやめましょう。
自分が困っているときに、困っている人を助ける
幸子は西野に問います。
「お金がなかったり時間がなくて困っているときに人に何かをしてあげたいと思いますか?」
当然普通の人は思わないでしょう。
幸子は西野に「他人に対する言葉や行動は、自分に対する言葉や言動」ということを教えるのです。
「ハローワークのネタをしたとき勤太郎さんの心から不安が消えていったのは、『他人の不安を消してあげよう』としたからなんです。他人に対して『お金がなくても大丈夫だよ』と言ってあげることで、同時に、自分の中にある『お金がないと困る』という不安を消すことができるのです。だから、自分が困っているときに人を助けてあげられる人は、『困っている』という感情から抜け出すことができます。そして、そのとき人は大きく変わります。」
夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神
よく勉強などでも、「人に教えることで自分も理解することができる」と聞いたことがありますよね?
それと同様に、自分が困っている時に人を助けてあげられる人は「困っている」という感情から抜け出すことができるのです。そしてこの行動を続けているうちに当たり前のように人を喜ばせることができるようになると思います。
釈迦からの苦しみに対する教え
苦しみを持たない人間はいないという釈迦の教えです。
人間は「自分だけが苦しんでいる」と考えがち。
しかし周りを見ると多くの人がそれぞれ悩んでいる。そんなことを教えてくれるのがこの釈迦の言葉です
「なぜ職を失うことが苦しいのか。それは『自分だけが苦しんでいる』と考えるからだ。しかし、周りを見てみなさい。多くの者が職を失って苦悩している。そして、職を失った者だけでない。今、職を持っている者たちも、また同じように、いつか収入を失うかもしれないと怯え苦しんでいるのだ。苦しみを持たない人間はいない。そのことを決して忘れてはいけないよ。」
夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神
「なんで自分だけこんな苦しい思いを・・・」と考えがちですが、人それぞれ苦しみをみんな持っています。ガネーシャが教えてくれた「図書館にいく」という教えに繋がるかもしれませんね。
【夢をかなえるゾウ2】読んでみた感想
この本は平凡な主人公があるが故に、僕たち一般人の気持ちをガネーシャに向かって代弁してくれます。
それもあって、非常に身近に感じることができるし、「ここでいつも諦めてしまうよな」「めんどくさくてやらないよな」といういつもの感情を反省させられました。
物語としてスラスラと読めるので、自己啓発本が苦手な方にもおすすめできる本です!
行動することの大切さ
本書ではいろいろな教えがありましたが、その中でも行動することの大切さに気づかせてくれました。
悩むだけではなく、本で自分で調べたり、人から教えてもらったり、締切を作って自分のお尻を叩いたり、と行動することで成長していける。
実際に主人公の西野もガネーシャに文句を言ったり怒ったりしながらも、実際に教えを守り行動しているのです。
実際に、いろいろな自己啓発本を読んでも、読んだだけでやらない。人から教えてもらっても言い訳を作って始めない、などといった経験は多くの人であるでしょう。
僕もそうです。
しかしここで改めて「素直にまずはやってみる」ということの大事さを痛感しました。
人を喜ばせることの大切さ
幸子はお金持ちの教えを言ってくれていますが、一貫しているのは「人を喜ばせる」ということです。それが成功者への道ということがわかります。
人は自分を認めてくれる人の方に向かって動くと思います。人が集まる人というのは人をホメてる人のことです。
一緒に写真を撮ってインスタにあげる時、自分があまりよく写っていないのに、その人だけがいい感じに写ってる写真を上げる人いませんか?
その人の好感度だけを上げようとしていて、嫌な気持ちになりますよね。
人を喜ばせるということは、媚びへつらうことではなく、ただ自分が良いと思ったことを素直に伝えることです。
普段からいいなと思ったことはそのまま伝えるなど、恥ずかしがらずに人に伝えていきましょう。これをあげたらあの人は喜ぶかな、など相手の気持ちを普段から考えることから始めていきましょう。
【夢をかなえるゾウ2】まとめ
ここまで「夢をかなえるゾウ2」のあらすじや教えについてご紹介してきました。
一言で表すとしたら、「才能のない主人公が成功するため・お金持ちになるための成長物語」です。
物語でスラスラと面白おかしく読むことができます。そして自分の人生についてハッとさせられることが多い内容となっていました。
まだ読んだことのない人はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。